設定エレメントを使えばある程度軽減されるとはいえ、サンプラーをひとつひとつ設定していく手間は小さくない。できることならばブラウザ等に対して行った操作をテスト計画として保存して、これを再利用したいという要求はごく自然なものだ。JMeterではHTTPプロキシサーバの機能がそれに応える。HTTPプロキシサーバの使いこなしについては第2部に譲るとして、ここでは簡単な利用手順をざっと見ていこう。
まず左側のフレームの「ワークベンチ」を右クリックし、「追加」→「Non-Testエレメント」→「HTTPプロキシサーバ」を選択する(図17)。
HTTPプロキシサーバの設定画面の「ポート番号」にはHTTPプロキシサーバが使用するポート番号を指定する。ほかのプログラムとの競合がなければ「8080」のままでよい。「対象となるコントローラ」には記録として残るサンプラーの保存場所を指定する。説明を割愛したがロジックコントローラのひとつである「記録コントローラ」を使用することもできるし、直接、特定のスレッドグループやワークベンチ、あるいはそのほかのロジックコントローラを指定することもできる。記録したサンプラーは画面上でドラッグすれば任意の場所に移動できるので、この指定にさほど神経質になる必要はない。とりあえずここでは「テスト計画>スレッドグループ」を選択しておくことにしよう(図18。もちろんこれを選択するには、あらかじめテスト計画にスレッドグループが追加されていなければならない)。
このほかにもいくつか設定項目があるが、とりあえずそれらはデフォルトの状態でHTTPプロキシサーバを起動してみる。画面の一番下にある「開始」ボタンをクリックすればいい。
これでHTTPプロキシサーバで記録が取れるようになった。今度は実際に操作を行うブラウザからのアクセスをHTTPプロキシサーバ経由で行うように設定する。Internet Explorerを利用する場合、メニューの「ツール」→「インターネットオプション」を選択して、表示されたダイアログの「接続」タブをクリックし、さらに「LANの設定」ボタンをクリックする。「ローカルエリアネットワーク(LAN)の設定」ダイアログが表示されたら、「LANにプロキシサーバーを使用する」にチェックし、「アドレス」を「127.0.0.1」、「ポート」をHTTPプロキシサーバで設定した値(ここでの例だと「8080」)にする(図19)。
そのほかのブラウザを使う場合も同様にプロキシの設定を行う(たとえばFirefoxであれば、メニューの「ツール」→「オプション」を選択して、表示されたダイアログの「全般」をクリックし、さらに「接続設定」をクリックすればプロキシの設定画面が表示される)。
プロキシの設定ができたら実際にブラウザからテストしたい操作を行えばいい。今回は「http://www.google.co.jp/」にアクセスして「JMeter」というキーワードで検索を行ってみることにする。するとJMeterのスレッドグループの下にブラウザから送られたHTTPリクエストのサンプラーが追加される(図20)。
あとはこれにリスナーや設定エレメント等を追加してテスト計画を仕上げていくわけだ。記録が終わったらHTTPプロキシサーバの設定画面の「停止」ボタンでHTTPプロキシサーバを停止すること、ブラウザのプロキシの設定を元に戻しておくことを忘れないようにしよう。




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