トップ «前の日記(2006-07-23) 最新 次の日記(2006-07-25)» 編集

無稽筆談

過去の日記


2006-07-24 くもり

何が心配なのか

このエントリに対するツッコミは冷静に、決して他人の感情を逆なでする言葉を使うことのないようにお願いしたい。

現在の美浦における厩舎の経営環境は必ずしも芳しくないという話は、ワシのような素人の耳にも聞こえてくる。成績上位の厩舎はいざ知らず、そうでない厩舎では馬房を埋めることさえ苦労するところもあるという。どうにか馬房を埋めても、競走馬のレベルの確保までには至らない。そういう厳しい環境の中で厩舎が経営を成り立たせようとしたとき、サービスレベルの低下という方向に進んでしまうことが、馬を預ける側としては最も危惧するところである。スタッフ一人一人がどんなに頑張っても、周りを取り巻く状況が悪ければ、個人が頑張ってできることに自ずと限界があるのは競馬の世界に限った話ではないからね。

だからこそ厩舎の成績がどうなのかは重大な関心事。ガンメタルブラックの転厩の知らせを聞いて、水野厩舎がどういう状況にあるのかを調べてみると、客観的な情報からはとても楽観はできないというのが失礼ながら偽らざる印象だ。三冠王氏のツッコミは表現上の問題はあるにせよ、彼が心配するところはワシにも共通している、と思う。

  • 水野師の騎手成績が目立たないこと。
  • 若くして調教師となったこと。
  • 免許取得から開業までが異例の速さであったこと。

預託料という対価を払ってサービスを受ける立場にない人なら、これらは話題になるからプラスにもとれる要素かもしれないが、経営を維持するための競走馬を集めるという意味では決して好ましくない材料だ。現在の管理馬のリストを見ると、ガンメタルブラックを含めて、十分な資源がそろっているとは曰く言いがたい。

そして実際の成績もそうした厳しさを表しているように見える。昨日のエントリに「大丈夫か」と書いたのも、管理馬が初めて掲示板に載った、すなわち今まで載ったことがなかったという事実に対する素直な気持ちだ。スタッフの人たちが一生懸命なのはよくわかる。願うのはその努力が結果に結びつくこと。そこがうまくまわりはじめて、厩舎にとってもワシとってもうれしい出来事が訪れることを待っている。

今日の歩数

8,017歩。意外に歩いていた。

本日のツッコミ(全4件) [ツッコミを入れる]
> 三冠王 (2006-07-25 07:53)

フォローありがとうございます。<br>分かってくださってホッとしております。<br>この業界は結果がすべて。馬を世話するのも、馬を預けるのも、馬券を買うのも・・・<br>努力が空回りすることもあるでしょう。僥倖が舞い込むこともあるでしょう。<br>しかし、安くない金をかけて馬を預け、そして走らせる立場から見れば、当初の厩舎から変わるというのは重大なこと。<br>そしてその厩舎の成績が芳しくないとなればなおさら。<br>競走馬は賞金を稼ぐから相応の高値で売られ、預けるのも相応の金がかかる。その金をかけるだけのサービスを提供できるのか、疑問は払拭できない。

> 水野厩舎スタッフ、郁です (2006-07-25 14:46)

こんにちは、スタッフの斉藤と申します今の厩舎の取り巻く状況はその通りです私は7月1日から自ら水野厩舎に転厩しました(この道32年の50歳)自慢ではありませんが過去にはそこそこのオープン馬を何頭も扱っていました最近ではべラージオなど本題に戻ります、心配するのはわかりますでも若いからやる気もあるし何事にも積極的ですそれと成績はですね今の状況は当たり前なんですよ突然の開業で8馬房からスタートそのさい前の厩舎からきた馬は1頭だけ後7月1日から6馬房、馬なしなんですよだから今の競走馬はみんなよそからの転厩馬ばかりなんですでも少しでもいい成績をのこせるようスタッフ一同、がんばってまいりますますのでよろしくお願いします

> (2006-07-25 14:51)

前の厩舎からきた馬は1頭だけ7月1日から6馬房、馬なし今の競走馬はみんなよそからの転厩馬ばかりなんですでも少しでもいい成績をのこせるようがんばってまいりますますのよろしくお願いします

> ひがし (2006-07-25 21:13)

丁寧なコメント、ありがとうございます。今の状況は水野厩舎の開業の時期という特殊な事情に起因する、かなりイレギュラーなものだろうとは認識しています。これがずっとこのままだと言われると困りますが、これから徐々にでも体制が整っていく目処がついているのであれば、今の成績が致命的なものだとは考えていません。掲示板ではちょっと荒れかけた感じもありましたけど、こうしてお話をうかがえたのはむしろ良かったかなと思います。<br>2週間に1度のクラブのレポートだけでは、まだガンメタルブラックの入厩の時期は伝わってきませんが、いずれは勝ち鞍を上げて厩舎の成績に寄与できることを願っています。これからもよろしくお願いします。